017環境変化に変幻自在に対応するプロティアンキャリアとは?

ギリシャ神話のプロテウスは、予言と変身の能力を持つ神様です。米国のダグラス・ホール教授は、変化に柔軟に対応する現代のキャリアを、この神様にちなんでプロティアンキャリアと表しました。

伝統的なキャリア論では、キャリアとは「1つの組織で昇進していくプロセス」で、成果は「給与や肩書きが上がること」でした。しかし、現代のプロティアンキャリアでは、キャリアは「個人が能力を蓄積していくプロセス」で、成果は「個人の心理的成功、満足感」と説いています。

プロティアンキャリアに必要な3つの資本は、ビジネス資本(スキル、経験、資格など)、社会関係資本(人的ネットワーク)、経済資本(財産、不動産など)です。これらの資本を蓄積しつつ、組織から自立し、柔軟に変化し続けることが人生を豊かにするのです。

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016.偶然のチャンスを捉えるための5つのスキルとは?

米国スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授は、成功者の多くは、計画的にキャリアプランを立てて実行したのではなく、予期しない偶然の出来事を上手く取り込んで成功したことを見出しました。変化の激しい現代においては、計画通りになることは少ないためで、この理論は多くのキャリア研究者に認められています。

クランボルツ先生は、偶然を取り込み、キャリアを良いものにしていくには、「好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心」の5つが必要と説いています。特に日本人の場合、柔軟性(こだわりを捨て、信念、態度、行動を変える)と楽観性(何とかなるさと、常に前向きに考える)が苦手な人が多いかもしれません。

私自身、最初の就職、コンサル会社への転職などで、偶然のキッカケがありました。皆さんも、これまでの人生で印象に残る偶然の出来事を思い出すワークをやってみませんか?

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015.就職・転職のとき、企業の数字の何を見るか?ブラック企業とは何か?

日本には約3900社の上場企業があります。そのうち売上1000億円以上の超大企業は、900社しかありません。多くの若者が知っている企業は、この900社に含まれます。

でも世の中には、若者が知らない「良い会社」がたくさんあります。私は競争率の点では、売上100億円から1000億円の間の上場企業が狙い目だと思っています。

従業員数は、500人以上であれば、毎年20名以上の新入社員がいて、研修が充実していることが多いです。最近5年間の成長率は重要です。成長企業に就職すると、前向きな仕事が多い、将来性のあるスキルを身につけられる、年収がアップしやすいなどのメリットがあります。

離職率は、業界平均と比較して、うんと高くなければOKでしょう。ブラック企業と考えるかどうかは、価値観による部分も大きいです。マスコミ、コンサル会社、ベンチャー企業などは、長時間勤務でも、やりがいがあり、自分が成長できるので、納得して働いている人が多いと思います。

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014.就職・転職にお勧めの業界とは?将来性が高い5つの領域を紹介!

私が就職・転職にお勧めしている5つの領域をご紹介します。若者だけでなく、中堅・シニアの方も参考になります。

1つめは、「IT系、ネット系業界」です。システム構築、ソフトウェア、Eコマース、ネット広告、オンライン教育など、いずれも成長が見込めます。文系でも、エンジニア職に就くことが可能です。

2つめは、「B2Bの業界」で、安定性とワークライフバランスが良い企業が多くあります。インフラ系、専門商社、法人向け製品のメーカーなどです。

3つめは、「高齢化社会に対応する業界」です。医薬品、医療機器、予防診断、介護、高齢者向けサービスなど、社会的ニーズが高く、将来性があります。

4つめは、「高度なコミュニケーションが必要な業界・職種」です。不動産、保険など高付加価値製品の提案営業や、コンサルティング・カウンセリング的なサービスは、AIに変わりにくい仕事です。

最後の5つめは、「最先端技術の業界」です。ロボット、ドローン、次世代自動車、再生可能エネルギー、植物工場など、大いなる将来性があります。

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