035.アサーティブなコミュニケーションを身につけよう(2) 伝え方のポイント

アサーティブに伝える方法として、DESC法がよく知られています。Describe(事実を客観的に描写する)、Explain(自分の気持ちを説明する)、Specify(具体的に提案する)、Choose(選択肢を示す)の4ステップの頭文字を示したものです。

 

例えば、部下から来週の会議で使用する企画書が上がってこない場合、どのように伝えますか?

あるいは、入社1年目の後輩が、書類を遅れて提出することが多い場合、どのように伝えますか?

いずれも、自分の意見・考えを押し付けるのではなく、アサーティブに伝えることが大切です。

 

また、「フィードバック」は、過去を振り返って、ダメだったことを指摘するイメージですが、最近は「フィードフォワード」の方が良いと言われます。未来に向けて、前向きな解決策を一緒に考えるコミュニケーションだからです。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/

034.アサーティブなコミュニケーションを身につけよう(1) 傾聴のポイント

アサーティブは、「上手に自分の意見を主張すること」です。最近は小学校でもアサーティブを授業で学んでいます。社会人基礎力にも聞く力(傾聴力)や伝える力(発信力)が入っています。それほど、現代に必要なスキルなのです。

 

アサーティブコミュニケーションの基本は、傾聴する、励ます・褒める、尊敬する、信頼する、受容する、上手に伝える(交渉する)という6つの要素です。今回は特に、傾聴力について説明します。

 

傾聴とは、相手の話に関心をもって、共感しながら聴くことです。傾聴により、職場の人間関係や顧客との信頼関係がより良いものになります。傾聴に上達するには、相づちをうつ、相手の言葉を繰り返す、内容を要約する、適切な質問をして話を引き出す、批判しない・アドバイスしないといった5つのポイントがあります。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/

033.トランスファラブルスキルを身につけ、エンプロイアビリティを上げよう!

自分のスキルの中で、汎用性があり、他の会社や仕事でも使える強みを「トランスファラブルスキル(移転可能な能力)」といいます。主体性、リーダーシップ、実行力、積極性、チャレンジ精神、臨機応変、独創性などが、例として挙げられます。

 

エンプロイアビリティ(雇用される能力)を維持・向上させるには、意識して努力を継続しないといけません。スキルは、時間の経過(年齢)とともに陳腐化し、必要とされるスキルとの間にギャップが生じるためです。

 

トランスファラブルスキルを身につけると、エンプロイアビリティが向上します。多くの組織に求められるスキルをもつためです。従来のスキルアップは、ハシゴをまっすぐ登るイメージでしたが、最近はジャングルジムを登りながら、少しずつスキルを身につけるイメージに変化しています。つまり、どこから登ってもよいし、途中でルートを変えてもよい、休んでもよいのです。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/

032. 仕事に必要な能力とは?:コンピテンシー(行動特性)が重要!

人の能力は、氷山のイメージで、上から順番に、知識、スキル(技能)、コンピテンシー(行動特性)、価値観、動機の5段階があります。知識、スキルは、水面上に出ていて、目に見えます。コンピテンシー、価値観、動機は、水面下に隠れていて、外部からは見えません。

コンピテンシーは、主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力のように、社会人として仕事をする上で、必要な良い行動の習慣です。グローバル企業では昇進や昇格の評価は、コンピテンシーが対象となることが多いのです。

自分が不足しているコンピテンシーは、本やトレーニングで高めることができます。例えば、主体性が足りない原因が、論理的に物事を整理して伝える力の不足であれば、ロジカルシンキングや企画力のスキルを上げる工夫をしていくとよいのです。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/