048.なぜ女性活躍が進まないのか:アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)とは?

日本では女性活躍がなかなか進んでいきません。世界経済フォーラムによる男女平等(ジェンダーギャップ)指数で、日本の順位は146カ国中、125位で過去最低です。日本企業の女性課長比率は、1989年の2%から、2017年に11%に増えている一方、世界はずっと進んでいて、欧米では30%以上が標準です。

 

私は企業の管理職研修で、女性活躍を妨げる「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」について質問します。「女のくせにと思うことがある」「女性との仕事はセクハラと思われそうで面倒だ」「女性はすぐ泣くと思い、注意しにくい」などが挙げられます。

 

管理職に求められることは、女性への先入観をなくす、女性とよりよいコミュニケーションをとる、女性が能力を発揮するための育成方法や仕事の任せ方を工夫する(そのためのコーチングの方法を学ぶ)、の3点です。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/

047.アフターコロナの就活の現状(6) 新しい就活サイトとAI面接

オンライン化が進み、リクナビ・マイナビ以外にも就活サイトが多様化しています。理系学生向け(アカリク、LabBase)、マスコミ・クリエイティブ系志望者向け(クリ博、マスナビ)、各県へのUターン希望者向けなどのサイトがあり、企業説明会をオンラインで受けられます。

 

また、逆オファー型サイト(オファーボックス、キミスカ)での就職も増えています。これは、学生が自分のプロフィールを掲載して「こういう仕事に興味がある」と書くと、その学生に興味をもった企業から「当社の説明を聞きませんか」と提案してくれるスタイルです。

 

AI面接(ShaiN)も普及してきています。時間と場所を選ばずに面接を受けられるので便利です。一方、機械なので、マジメに深堀りする質問を次々としてくるので、面接を受けるにはそれなりにエネルギーが必要です。表情の変化で、ストレス耐性も見られています。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/

046.アフターコロナの就活の現状(5)人気上昇の仕事

高齢化社会に対応する仕事の多くも人手不足です。わかりやすいのは、医療、介護系の仕事です。医師、看護師、理学療法士などは専門の学校で勉強する必要がありますが、社会に出た後に、学校に入り直して、これらの専門職に就く人も多くいます。

 

日本では、「ホワイトカラーの仕事に就きたい」人が多くいましたが、専門性の少ないホワイトカラーの仕事は、AIなどに代替され、減っていきます。一方で、電気工事士、植木職人、大工、塗装工、ヘアサロン、ネイリストのような職人さん的な仕事は、AIに代替されにくい専門職です。

 

また、教員の人気低下が著しく、東京都の小学校教員の倍率が1.1倍まで下がりました。そのため、社会人採用も増えていて、教員免許がなくても25歳から先生に応募できます。ニーズがある仕事を探すと、いろいろな可能性があります。▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/

045.アフターコロナの就活の現状(4)人手不足の仕事、人気低下の仕事

コロナ明けの景気浮揚で、人手不足が顕在化しています。例えば、タクシー運転手不足で、ライドシェアが解禁になる見込みです。バス運転手不足で、路線廃止も起こっています。建設業や飲食業も週休2日にするなど、働き手の確保に苦労しています。

 

社会のIT化により、「デジタル人材」は、慢性的に不足しています。国の試算では、2030年にはデジタル人材が80万人不足するそうです。文系的な人でも、IT関連に興味がある人は、引く手あまたです。例えば、西友やイオンなどのスーパーが自社でEコマースを始めています。ここでは、Webでどんな商品をどのように販売促進するのがよいか、を考える人材が必要です。このように、ほぼすべての業界で、営業やマーケティングを含む、デジタル人材が求められています。

 

一方、国家公務員、弁護士、教員は人気が低下しています。長時間労働など、条件の悪さが原因ですが、国の将来を考えると、心配な状況です。

▼人材開発コンサルタント『オフィスぎんやんま』
https://yamagishi-shinji.com/