065.新入社員の指導ポイント(4)成長段階に合わせた指導

若者の指導のポイントの4回目は、成長段階に合わせた指導について説明します。入社1-2年目の「見習い」、3-5年目の「プレイヤー」、それ以降の「メインプレイヤー」のレベルごとに、期待する役割や指導方法は変わります。

先輩社員は、後輩の個性や成長段階を見極め、適切に仕事を与え、指導していく必要があります。見習いは、基本的なことを身につけ、周囲のアドバイスを聞きながら行動するレベルです。プレイヤーは、自分の仕事を持ち、能動的に業務を行うレベルです。メインプレイヤーは、自分で工夫しながら成果をあげていくレベルです。

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064.新入社員の指導ポイント(3)上手なほめ方、叱り方

若者の指導のポイントの3回目は、上手なほめ方、叱り方です。今の若者世代は、学校教育では「ほめて、ほめて、ほめて」(ほとんど叱られずに)育てられています。お互いの良いところを認めあい、個性を尊重する教育だからです。家庭でも、あまり叱られた経験がない若者も多いのです。

そのため社会人になり、上司や先輩からほめてもらえないと、不安を感じる若者がたくさんいます。一方、上司の世代は、会社ではほめられないのが当たり前だったため、何を声がけしてよいかわからないこともあります。まして、叱りたいけれども、パワハラにならないか心配で、指導をためらうケースもあります。

今回は、ほめ方と叱り方のポイントをお話します。どちらも、心や気持ちではなく、「行動」に焦点を当てることが大切です。

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063.新入社員の指導ポイント(2)先輩社員の役割、心構えとは

2回目は、先輩社員や上司の役割や心構えを説明します。まず、後輩社員に「愛(深い関心)」の気持ちを持ちましょう。そして、後輩の価値観を理解し、それを尊重することが大切です。後輩に聞いたことをメモしておくのも良い習慣です。

仕事において指導するとは、「良い行動を増やし、良くない行動を抑制すること」です。心や価値観を変えようとする必要はありません。望ましい行動をとってくれるような指示を、具体的に出しましょう。

良い指示を出すために、MORSの考え方を紹介します。MORSとは、計測できる、観察できる、信頼できる、明確化された、の頭文字で、教えるスキルを高めるために有効な考え方です。

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062.新入社員の指導ポイント(1)若者世代の特徴、教えるとは何か

4月になり、職場に新入社員を迎えた方も多いことでしょう。初々しい若者がチームに加わることで、先輩社員も気持ちを新たにできます。一方で、彼ら・彼女らをどのように指導・育成していくか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

最近は、価値観が多様化し、世代間ギャップが広がっていると感じる先輩社員が増えています。私は研修講師として、「今どきの若者指導」の研修も多く行っています。今月は4回にわたって、新入社員の若者世代を指導するポイントについてお話します。

今回はまず、若者世代の特徴について説明します。また、「教える、指導する」には、心や価値観ではなく「行動」に目を向けることが大切です。

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