100.2024年の10大トピックス(3)副業とリスキリング

「2024年のキャリア関連10大トピックス」の3回目、最終回です。話題⑧は、「副業の広がり」です。人手不足への対応、収入補填、成長領域への人材流動、地方創生などが目的です。副業に適した新しいビジネスも増えてきました。

話題⑨は、「リスキリング」です。政府も、消える仕事から人手不足の仕事へ、働き手を移動させたいと考えています。特に、デジタル人材、医療介護人材へのシフトが急務です。

話題⑩は、「新しい仕事 ドローン操縦が国家資格に」です。ドローンの免許は、自動車教習所で取得できます。マスコミの空撮用以外に、建造物の点検、農薬散布のような用途があります。今後、大幅な成長が期待できる仕事です。

099.2024年の10大トピックス(2)まだ続く働き方改革

「2024年のキャリア関連10大トピックス」の2回目です。過去数年間の働き方改革により、以前より労働時間が短縮された業界・企業は数多くあります。一方、まだこれから働き方改革がはじまる業界(病院、自動車運転業、建設業)もあります。話題⑤は、5年遅れで「時間外労働の上限時間規制」が適用され、人手不足が深刻になった3業界についてお話します。

話題⑥は、「教員不人気」です。長時間勤務、モンスターペアレントの増加などの理由で教員志望者が減り、教員試験の倍率が下がっています。教育レベルの低下が懸念されます。

話題⑦は、「転勤問題 労働条件明示のルール改正」です。雇用のとき、入社直後のみではなく、将来勤務する可能性すべてを開示することが義務化されました。

098.2024年の10大トピックス(1)人材獲得競争の激化

年末を迎え、山岸が勝手に選んだ「2024年のキャリア関連10大トピックス」を、3回に分けてお送りします。今年はコロナ禍からの経済回復と、団塊世代の完全引退による労働力不足のため、人材獲得競争が激しくなった年でした。

話題①は、「初任給、賃金引上げ」です。多くの企業が人手不足で採用数を増やしたため、初任給が大幅に上昇しました。中途採用も同様で、パートやアルバイトの時給も1000円を超えました。

話題②は、「大学生の就活早期化」です。就職協定では企業説明会の解禁は、3年生の3月1日ですが、この時点で43%の学生がすでに内定を保有しているという調査結果もあります。話題③は、「中途採用5割に迫る」です。日経新聞の調査では、中途採用比率が過去最高の43%になりました。

話題④は、「職人・工場労働者の不足」です。特に工業高校の求人倍率は20倍を超えました。製造業や建設業の多くが、後継者不足を課題としています。

097.ねんりんピックの参加報告:シニアのスポーツイベント

ねんりんピック(全国健康福祉祭)は、厚生労働省主催・スポーツ庁共催で、毎年開催される60歳以上が対象のスポーツと文化のイベントです。今年は鳥取県で29競技が開催され、40万人が参加しました。私は川崎市のソフトテニスチームの一員として参加する機会をいただいたので、感想をお話します。

競技種目は、サッカー、テニス、水泳などの若い人と同じ競技もありますが、ゲートボール、太極拳、ペタンクなどのシニア向け競技、また、囲碁、将棋、健康マージャン、俳句、民謡などの文化系種目もあります。シニアでも安全に楽しめることと、男女混合種目が多いことが特徴です。

各競技に、47都道府県と20政令地方都市の代表チームが参加しました。試合は真剣ですが、交流の意味合いもあり、多くの人が楽しめるイベントでした。人生100年時代を迎え、このようなシニア向けのビジネス機会は増えていくと感じました。