105.近未来の仕事を考える本(3)『未来をつくるキャリアの授業』

今回は、転職エージェントの渡辺秀和さんの著書『未来をつくるキャリアの授業~最短距離で希望の人生を手に入れる!』(2017年、日経ビジネス人文庫)をご紹介します。本書は、東京大学のキャリアデザインの授業で使われ、年功序列では物足りないと考える、いわゆる「意識高い系」の若者に多く読まれています。

まず、キャリア設計の基本的な考え方として、年功序列の大企業よりも、若い時期にコンサル・ネット系・外資系・ベンチャー系などに就転職して、市場価値のあるスキルを身につける方が早道です。若いうちにキャリアの上昇気流に乗ることで、人生トータルの収入や自由度は大きく上がる、とアドバイスしています。

転職によるキャリアアップを安易に促しすぎている傾向はありますが、私の経験からも同意できる部分が多い本です。今どきの若者を考え方を知る上で、企業のマネジメント層や人事部の方にもお勧めです。

104.近未来の仕事を考える本(2)『10年後に食える仕事、食えない仕事』

今回は、渡邉正裕さんの著書『10年後に食える仕事、食えない仕事』(2020年、東洋経済)をご紹介します。本書は、あらゆる仕事を、近い将来、減る仕事(食えない仕事)と減らない仕事(食える仕事)に分類し、わかりやすく解説しています。

まず、「機械が強く、技能集約的な仕事」は、ロボットやITに置き換わるリスクが高い、「ロボティクス失業」の領域です。次に、「知識集約的でも、機械が強い仕事」には、ホワイトカラーの事務作業や士業の業務の多くが含まれます。これは「AI・ブロックチェーン失業」の領域です。

一方、残る仕事は、「人間が強い仕事」です。技能集約的な仕事でも「人の手先の器用さが活かせる仕事」や「職人的なスキルが必要な仕事」は残っていきます。多くのホワイトカラーが目指すべきなのは、「知識集約的で、人が強い仕事」です。これはAIを使いこなし、創造力やコミュニケーション力などを発揮する領域です。

103.近未来の仕事を考える本(1)『2040年の未来予測』

新年に読みたい本をご紹介します。今回は、元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんの著書『2040年の未来予測』(2021年、日経BP)です。成毛さんは、テクノロジー分野に詳しいオピニオンリーダーの1人です。

本書では「テクノロジーの進歩が未来を明るくする」として、無人レジ、自動運転、同時翻訳、オンライン教育、空飛ぶクルマなどの可能性について、わかりやすく説明しています。また、フードテック、シェアリングエコノミー、オンライン診療などの将来性についても言及しています。

結論として、一人ひとりの個人は、国家には期待しすぎず、「自分がどうやって生きるか」「どうすれば幸せな人生を送れるか」に、エネルギーを注ぐことが大切、とアドバイスしています。

102.こえラボ・岡田正宏社長が語るポッドキャストの魅力(2)

今回は、こえラボ・岡田正宏社長に、キャリアに関連するおススメ番組を5つ紹介していただきました。それぞれ特徴のある、興味深い番組です。聴いてみてください。

『人生の転機はチャンス』  フリーアナウンサー 宇波育代さん
https://open.spotify.com/show/3f2YsP75fxzEl9pr6jbhAj

『秘書のみなさん、今日もお疲れさまです!』  Hisholio編集長 笹木ナオミさん
https://open.spotify.com/show/7gdJofjIWsWzLjNIi1GDiS

『せたがやキャリアポート〜せたキャリ』  香月よう子さん
https://open.spotify.com/show/5Ycg0ry6p4XfI05AUCcpv7

『自分のキャリアに火をつけろ!パーパスドックチャンネル』  株式会社ナラティブリンク  堺孝善さん https://open.spotify.com/show/2PAqCn32SUv6h0VTd5jsR3

『仙台エリと砂川伸夫の「シゴトとアソビ、どっちが大事!?」』
声優・仙台エリさん、アナウンサー・砂川伸夫さんhttps://open.spotify.com/show/5DeznnZaJJdMC49IzZFyv0

101.こえラボ・岡田正宏社長が語るポッドキャストの魅力(1)

本番組も100回を迎えました!約2年間、多くの皆様に視聴いただき、感謝申し上げます。100回記念として、配信サポート・プロデューサーである株式会社こえラボ・岡田正宏社長に「ポッドキャストの魅力」について語っていただきました。

株式会社こえラボは、これまでに280番組の制作実績があります。ポッドキャストはリスナーとの距離が近いことが特徴で、利用者が年々増加しています。配信者は、自社の紹介、クライアントへの発信、ネットワーキングなど、さまざまな目的で活用しています。

ポッドキャストは動画配信より気軽に始められ、マーケティングツールとしての費用対効果も高いと思います。また、アーカイブで過去の番組を長く保管できる利点もあります。