173.東南アジアに学ぶ(4)豊かで幸せな国ブルネイ

ブルネイは、石油や天然ガスを産出し、世界で最も豊かな国の一つと言われます。王様(スルタン)が統治する敬虔なイスラム国家です。一人当たりGDPは日本と同レベルの先進国で、所属税がほとんど無く、医療や教育も無料です。

イスラム国家の特徴として、国内でのアルコール販売はできません。また、一夫多妻制度も認められています。観光にも力を入れており、水上都市のボートツアーや熱帯林のエコツーリズムの人気があります。暑い国で経済的に豊かなので、みんながのんびりしていて、生活に余裕がありそうです。

172.東南アジアに学ぶ(3)マレーシアの経済と社会

マレーシアは東南アジアでは人口が多い国ではないため、戦略的に差別化を図っています。「ルック・イースト戦略」では、主に日本企業の労働倫理(勤勉さ、時間厳守)や組織文化(チームワーク、長期雇用、改善活動)を導入し、工業化に成功しました。

また、2010年に「アジアの教育ハブになる」戦略を打ち出し、インターナショナルスクールを大幅に増やし、日本を含む世界各国から留学生を呼び込んでいます。私の知人が経営するスクールの教育方針は、少人数クラスで個性を伸ばすという、現代のニーズに合致したものです。

 

171.東南アジアに学ぶ(2)マレーシアの多文化共生

マレーシアは、1963年に英国から独立してから急速に経済発展し、一人当たりGDPで12,000ドルという先進国レベルまで到達しました。英国統治下では、スズ鉱山と農業プランテーション(天然ゴム、油ヤシ)が主産業の発展途上国でした。

しかし独立後は、マハティール首相の「ルック・イースト(東アジアに学べ)戦略」でエレクトロニクスや自動車などの産業誘致に成功し、製造業が成長をけん引しました。また、マレー系70%、中華系23%、インド系7%という多民族・多宗教の国家が、うまく多文化共生することで、安定した社会を形成しています。

170.東南アジアに学ぶ(1)シンガポールの国家戦略

5月は「多文化社会のあり方」について、シンガポール、マレーシア、ブルネイから日本が学べそうなことをお話します。シンガポールは、建国の父といわれるリー・クワンユー首相の強いリーダーシップによる巧みな国家戦略で発展を遂げました。

リー首相は、多様性のある社会の秩序を維持するには、厳格な法治主義と実力主義が必要であると考えました。法治主義については、ルールを明確にして、違反したら罰金をとることで、規律を維持しています。例えば、道にゴミを捨てると8万円以下の罰金です。

また、実力主義により、汚職防止や女性活躍も実現しています。シンガポールでは働く女性が、フィリピン人の住み込みメイドを雇用することも一般的です。