016.偶然のチャンスを捉えるための5つのスキルとは?

米国スタンフォード大学のジョン・クランボルツ教授は、成功者の多くは、計画的にキャリアプランを立てて実行したのではなく、予期しない偶然の出来事を上手く取り込んで成功したことを見出しました。変化の激しい現代においては、計画通りになることは少ないためで、この理論は多くのキャリア研究者に認められています。

クランボルツ先生は、偶然を取り込み、キャリアを良いものにしていくには、「好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心」の5つが必要と説いています。特に日本人の場合、柔軟性(こだわりを捨て、信念、態度、行動を変える)と楽観性(何とかなるさと、常に前向きに考える)が苦手な人が多いかもしれません。

私自身、最初の就職、コンサル会社への転職などで、偶然のキッカケがありました。皆さんも、これまでの人生で印象に残る偶然の出来事を思い出すワークをやってみませんか?

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015.就職・転職のとき、企業の数字の何を見るか?ブラック企業とは何か?

日本には約3900社の上場企業があります。そのうち売上1000億円以上の超大企業は、900社しかありません。多くの若者が知っている企業は、この900社に含まれます。

でも世の中には、若者が知らない「良い会社」がたくさんあります。私は競争率の点では、売上100億円から1000億円の間の上場企業が狙い目だと思っています。

従業員数は、500人以上であれば、毎年20名以上の新入社員がいて、研修が充実していることが多いです。最近5年間の成長率は重要です。成長企業に就職すると、前向きな仕事が多い、将来性のあるスキルを身につけられる、年収がアップしやすいなどのメリットがあります。

離職率は、業界平均と比較して、うんと高くなければOKでしょう。ブラック企業と考えるかどうかは、価値観による部分も大きいです。マスコミ、コンサル会社、ベンチャー企業などは、長時間勤務でも、やりがいがあり、自分が成長できるので、納得して働いている人が多いと思います。

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014.就職・転職にお勧めの業界とは?将来性が高い5つの領域を紹介!

私が就職・転職にお勧めしている5つの領域をご紹介します。若者だけでなく、中堅・シニアの方も参考になります。

1つめは、「IT系、ネット系業界」です。システム構築、ソフトウェア、Eコマース、ネット広告、オンライン教育など、いずれも成長が見込めます。文系でも、エンジニア職に就くことが可能です。

2つめは、「B2Bの業界」で、安定性とワークライフバランスが良い企業が多くあります。インフラ系、専門商社、法人向け製品のメーカーなどです。

3つめは、「高齢化社会に対応する業界」です。医薬品、医療機器、予防診断、介護、高齢者向けサービスなど、社会的ニーズが高く、将来性があります。

4つめは、「高度なコミュニケーションが必要な業界・職種」です。不動産、保険など高付加価値製品の提案営業や、コンサルティング・カウンセリング的なサービスは、AIに変わりにくい仕事です。

最後の5つめは、「最先端技術の業界」です。ロボット、ドローン、次世代自動車、再生可能エネルギー、植物工場など、大いなる将来性があります。

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013. 大学生の就活支援の現場から~②どんな仕事・会社が良いのだろう?

大学生の就活で話していることの2回目は、仕事・会社研究です。なぜこれが必要かと言うと、完璧な会社は存在しないからです。

学生が希望しがちなのは、「有名企業で、給料が高くて、仕事のやりがいがあって、成長性があって、残業が少なくて、転勤がなくて、土日休みで、子育てしやすそうで、、、」。でも現実には、そんな会社はありません。男性(女性)に例えると、「カッコよくて、 やさしくて、背が高くて、高収入で、趣味が合って、浮気しなくて、、、」 という相手を探すのと同じです。

しかも就活は、誰か(少なくとも1社)と卒業までに相思相愛(両思い)にならなければなりません。そのためには、自己分析に加えて、仕事・会社研究をして、「自分は何を重視するか=“就活の軸”を決めること」が、とても大切です。

そして、学生が知っているのは、消費財として接する商品サービスに関する業界(Business to Consumer、B2C)が中心です。例えば、食品、日用品、化粧品、自動車、旅行、ブライダル、ホテル、観光などですが、人気企業は、倍率100倍を超えるのが普通です。では、どうしたらよいのでしょうか?

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012.大学生の就活支援の現場から~①就活はマッチング!付き合う相手を探すのと同じ

私は、大学生の就職活動の支援をしています。何回かにわたり、今の若者の就職活動の現状と、それに対するアドバイスをお話します。すでに社会人になっている方にも、今後の転職やキャリア形成の参考になると思います。

私はキャリア授業の最初に、「就活は合格・不合格ではなくて、マッチングだよ」と言います。就活は、お付き合いするパートナーを探すのと似ています。自分が動かないと出会わない、自分が好きなタイプがわからないと決められない、すべてパーフェクトな相手は存在しない、といったことが似ています。

でも、同時に何人を好きになっても構わない、卒業までに誰か1人(1社)を決めないといけない、という点はパートナー探しとは違います。

自分に合う相手を探すには、まず自分自身を知ることが必要です。私が学生時代、部活やアルバイトの経験からどんなことを考えたか、そして学生にどのようなアドバイスをしているかをお話します。

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011.GWの過ごし方:キャリアを振り返る一人合宿をしよう②

ゴールデンウィークに、キャリアを振り返り、将来を考えるための「一人合宿」をしてみませんか?

今回は、職務経歴の棚卸しと、キャリアビジョンの設定についてお話します。まず、自分の仕事経験(職務経歴)を思い出してみましょう。業務内容や実績、そこで得た知識・スキル・資格、印象に残ったこと、失敗したことなどをメモしてみます。初めからきれいにまとめる必要はありません。

トランスファラブルスキル(移転可能な能力)という概念があります。主体性、リーダーシップ、チャレンジ精神、粘り強さのように、違う仕事でも活かせるスキルを指します。将来のキャリアを考える上では、自分の強みとなるトランスファラブルスキルを意識することが大切です。

その上で、5年後、10年後のキャリアビジョン(仕事とそれ以外の両面で、自分がどうありたいか)を描いてみましょう。

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010.GWの過ごし方:キャリアを振り返る一人合宿をしよう①

皆さんは、ゴールデンウィークはどのように過ごしますか?せっかくなので、日常生活を離れて、キャリアを振り返り、将来を考えるための時間を作ってみませんか?自分の部屋や近所のカフェでも構いませんが、できれば一人で温泉や海辺で「一人合宿」をしてみることをお勧めします。

心理学者のユングは、「40歳は人生の正午」と言いました。正午を過ぎると、太陽の向きが変わり、一日の後半になります。現代では「40歳から50歳のどこか」が人生の正午となるでしょう。

今回は「自分は何に価値を感じるのか」を考えるヒントになる、エドガー・シャインの「8つのキャリア・アンカー」をご紹介します。また、これまでの人生の充実度・満足度を振り返る「ライフラインチャートの作成」についてお話します。

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009.Society.5.0 近未来の日本社会はどうなるのか?

日本政府は2018年、日本が目指すべき未来社会として「Society5.0」を提唱しました。これは、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(同2.0)、工業社会(同3.0)、情報社会(同4.0)に続く、新たな社会を意味します。

Society5.0は、「仮想空間と現実空間を高度に融合させた、人間中心の社会」と言われます。例えば、ドローン宅配、スマート家電、オンライン医療、IT農業、無人バスなどが実用化しつつあります。

ここでは、理系のエンジニアやプログラマーはもちろん引く手あまたですが、文系的な仕事もたくさん生まれます。新技術をどのように製品化するかを考える人、それを営業する人、誰かに教える人などです。広い意味での「デジタル人材」が不足するため、仕事のチャンスがたくさんあります。

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008.消える仕事、新しい仕事

英国オックスフォード大学と野村総合研究所は、2015年に「人工知能やロボット等に代替可能性が高い100種の職業」を発表しました。例えば、一般事務職、運転する仕事、危険な仕事などが挙げられています。

振り返ると、昭和時代の人気職種で、今はなくなった仕事もたくさんあります。電話交換手、タイピスト、駅の切符切り、タバコ屋さん、写真屋さんなどが思い出されます。

一方、新しい仕事もたくさんできました。携帯電話・スマホ、インターネットに関する仕事、ユーチューバー、ケアマネジャー、ネイリスト、ドローン操縦士などなど。要するに、心配しすぎることはなく、時代に求められる仕事に変化していければよいのです。

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007.VUCAの時代に目指すべき人材とは?

VUCAは、変化が激しく、先が読めない時代を指す言葉。過去数年の世界では、米国トランプ政権の誕生、英国のEU離脱、新型コロナウイルスの大流行、ロシアのウクライナ侵攻と、予想されていなかったことが次々と起こりました。

また、米国のキャシー・デビッドソン教授は、「2011年にアメリカの小学校に入学した子供の65%は、今は存在していない職業に就くことになるだろう」と予測しました。

VUCAの時代には、「環境変化に柔軟に対応し、主体的に仕事で成果を出し続けられる人材」が求められます。

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