今回は、渡邉正裕さんの著書『10年後に食える仕事、食えない仕事』(2020年、東洋経済)をご紹介します。本書は、あらゆる仕事を、近い将来、減る仕事(食えない仕事)と減らない仕事(食える仕事)に分類し、わかりやすく解説しています。
まず、「機械が強く、技能集約的な仕事」は、ロボットやITに置き換わるリスクが高い、「ロボティクス失業」の領域です。次に、「知識集約的でも、機械が強い仕事」には、ホワイトカラーの事務作業や士業の業務の多くが含まれます。これは「AI・ブロックチェーン失業」の領域です。
一方、残る仕事は、「人間が強い仕事」です。技能集約的な仕事でも「人の手先の器用さが活かせる仕事」や「職人的なスキルが必要な仕事」は残っていきます。多くのホワイトカラーが目指すべきなのは、「知識集約的で、人が強い仕事」です。これはAIを使いこなし、創造力やコミュニケーション力などを発揮する領域です。
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