158.ヨーロッパに学ぶ(11)イタリアはなぜ幸せに暮らせるのか

イタリアは失業率も物価も髙く、生活が厳しい人もいるはずですが、多くのイタリア人は陽気で幸せそうです。作家の塩野七生さんは、イタリア人は「人は完全ではないことを前提に生きる」ため、うまくいかなくても「まあ、そんなものだ」と受け止める余裕があると言います。

イタリア人は、かつては世界一のローマ帝国であったことから、「今は一番でなくてもよい」という感覚をもっているそうです。また、歴史的に国家や政治は不安定なので、「国家や会社に期待しすぎない」「仕事は人生の一部であり、人生そのものではない」「家族、食事、余暇が仕事より明確に上位」という価値観です。成熟国の日本に生きる私たちにも、示唆が多いと思います。