135.シニア世代の働き方(4)将来を考える

今回は、シニア世代が気になる「お金と健康」について考えます。お金については、投資リテラシーを高めることと、支出を見直すことが必要だと言われます。

私は投資の専門家ではありませんが、確定拠出年金に20年加入したことと、毎月定額の投資信託を継続していることは、よかったと思っています。支出については、ライフスタイル次第ですが、クルマをもたない人が増えています。また、生命保険や損害保険を見直すと安くできることも多いようです。

健康管理については、運動や食事の習慣に加えて、毎年の健康診断(人間ドック)が大切だと思います。人間ドック以外に、数年ごとに、がん専門検診や脳ドックに行くと、安心できるのではないでしょうか。

134.シニア世代の働き方(3)活躍するためのポイント

シニア社員には、過去の経験に固執する、柔軟性に欠ける、事務的な仕事を自分でやらない、などの理由で、若手・ミドル社員に疎まれる人もいます。今回は、そうならないためのポイントをお伝えします。

法政大学の石山恒貴教授は、パーソル総合研究所との共同研究で、シニア世代が活躍する5つの行動特性を提示しました。まずやってみる(Proactive)、仕事を意味づける(Explore)、年下とうまくやる(Diversity)、居場所をつくる(Associate)、学びを活かす(Learn)の5つです。石山先生は、頭文字をとって「PEDAL」と呼んでいます。

133.シニア世代の働き方(2)キャリア自律のために

定年後は、同じ会社に再雇用される以外にも、様々な選択肢があります。大企業の管理職から、ディズニーランドのキャストや霊園の管理人になる人もいます。変なプライドを捨て、「キャリア自律」の意識をもてれば、可能性が広がります。

『ライフシフト』のリンダ・グラットン教授は、自分の「無形資産」の重要性を語っています。無形資産とは、生産性資産(スキル、知識、仕事経験)、活力資産(健康、友人や家族との良好な関係)、変身資産(変化に適応する力)の3つです。夏休みに、1人でゆっくりと自分の資産を棚卸しする機会をもつのはいかがでしょうか。

132.シニア世代の働き方(1)何歳まで働きたいですか?

8月はシニア世代のキャリアについて考えます。私が勤務していた化学メーカーでは、90年代に、夫婦同伴の「45歳研修」がありました。その会社は、45歳以降はあまり昇給が見込めないので、夫婦で今後の生活やマネープランをよく相談してください、という主旨でした。当時30代だった私は、同社の将来性の低さにガッカリした覚えがあります。

パーソル総合研究所の調査では、70歳以降も働きたい人の割合は、50代では25%ですが、60代では41%に増加するそうです。実際に60代になってみると、意外に元気でまだまだ働きたいと思うのでしょうか。シニア社員が働き続けるには、変化適応力(トランジション・レディネス)が大切です。

131.仕事の効率化のヒント(2)整理整頓と仕事の頼み方

仕事を効率よくこなすには、一般的に「整理整頓」と「仕事の依頼の仕方」にも工夫の余地があると言われます。

整理整頓は、時間の節約だけではなく、「判断の質」や「集中力」を高める効果も期待できます。使う頻度別にモノを配置する、モノの住所(定位置)を決めてラベリングする、紙を減らしデジタル化する、ファイルや共有フォルダーの名前を統一する、必要以上にモノを増やさないといった工夫が考えられます。 仕事を依頼するときは、目的とゴールを最初に明確に伝える、期限をきちんと伝える、期待する品質や形式を具体的に伝える、背景情報や参考資料も渡す、相談タイミングを事前にすり合わせるといった工夫をすることで、お互いのムダがなくなります。

130.仕事の効率化のヒント(1)会議とメール

WLBを高めるには、仕事を効率よくこなす必要があります。会議とメールは、「2大時間どろぼう」と言われます。伝統的な大企業では、毎日、会議が半分以上を占めるという方もいるようです。今回は日々の時間を有効活用するため、会議とメールの時間を減らす工夫をお伝えします。

まず会議については、頻度・参加者数・資料をそれぞれ1/2にすることで、会議ボリュームを1/8に削減できます。議事録に余計な手間をかけないこと、ファシリテータのスキルを向上させることなども有効です。

メールについては、タイトルのルールを決めて検索しやすくすること、よく使う内容はテンプレートを活用すること、メールを読む時間を決めて即レスしないこと、フォルダーに工夫することなどが挙げられます。

129.家事の効率化のヒント

今回は、WLBを高めるために必要な「家事を要領よく片付ける」ためのヒントです。そのポイントを5点にまとめてお話します。共働きの家庭はもちろん、シングルの方にも参考になると思います。

中学・高校の家庭科が、男子にも必修になったのは93年以降です。その授業を受けた40代前半の方は、家事の意識もスキルも、それ以前の世代より高いと言われます。でも実際にやっている人はまだまだ少ないのが現状のようです。

国際的な統計では、男性が家事に参加している国ほど、人生満足度が高いというデータもあります。男性も家事に参加できる国は、精神的にも時間的にもゆとりがあるということでしょうか。家事は完ぺきを求めず、新しいサービスや家電を駆使すると良いと思います。

128.ワークライフバランス(WLB)向上の実践」

今年4月、東京都が職員に「週4日勤務」を試験導入することが発表されました。厚労省も「週休3日制」の支援策を広げています。歴史を振り返ると、20世紀初めに週休1日制がはじまり、1980年代に週休2日制に移行しました。その40年後に週休3日制に移行するのは、社会の進歩において自然な流れなのかもしれません。

週休3日制では、労働時間は週30時間程度になります。WLBはさらに良くなることでしょう。そこで活躍するには、個人が労働生産性を上げなければいけません。例えば、仕事の優先順位を決めること、集中して成果を出し続けること、休みを計画的に取得することなどが必要です。今回は、私が実際に接した、欧米人の働き方についてもご紹介します。

127.企業にとってのワークライフバランス(WLB)とは」

私は株式会社ワークライフバランス(小室淑恵社長)の認定コンサルタントとして、働き方改革の支援をしています。最近10年で、日本企業の働き方は、それ以前より、かなり改善されました。関連の法整備が進み、残業は減りました。

しかし、国際比較でみると、日本の労働生産性はまだ先進国で最低レベルです。7月はWLB向上と家事・仕事の効率化の工夫について、5回にわたり、とりあげていきます。今回はまず、WLBの企業にとっての意味合いについてです。

WLB向上の企業にとってのメリットは、仕事の効率化、従業員のモチベーション向上、そして優秀な人材の確保にあります。生産年齢が減少していく人口オーナス期の先進国企業は、多様な人材が短時間で成果を出せる仕組みにしないと、競争力を保てません。

126.大阪万博見学記(2)新技術・未来社会編

大阪・関西万博の2回目は、新技術や未来社会を考えさせるパビリオンを紹介します。まず「空飛ぶクルマ」は、日本だけでも4つのグループが開発しています。デモ飛行は見られなかったのですが、2030年頃の実用化を目指しているそうです。

企業グループのパビリオンでは、住友館と電力館が印象的でした。住友グループは400年以上の歴史をもち、鉱山の煙で木が枯れた土地に、植林をしてきたそうです。一人ずつがランタンをもち、森に隠れている動物を探すというアトラクションでした。

電力館は、多様なエネルギー源の紹介で、勉強になりました。万博は半年限定の「国際見本市」です。未来社会を想像し、国際化社会を感じるため、若い世代は、一度は行ってみることをお勧めします。