144.採用のトレンド(5)アスリート採用

最近は、大学の体育会などでスポーツをやっている「アスリート学生」を対象にした就職支援サービスが増えています。アスリート学生は、対人マナー、成長意欲、粘り強さ、チームワークなどが鍛えられているため、採用したい企業は多数あります。

一方、体育会学生は、練習や試合に忙しく、就職活動にあまり時間をかけられません。面倒な就活は、4年秋に部活が終わってから考えればいいやと、後回しにする学生も大勢います。

アスナビ、スポナビなどの就活エージェントは、学生が就活と競技を両立できるよう、効率的な就活を支援しています。また、スポーツ庁ではアスリート向けのキャリア支援の専門家を育成しています

143.採用のトレンド(4)スカウト型採用

企業側から採用したい人に直接アプローチする方法をスカウト型(オファー型)とよびます。サイト上に自分のプロフィールとやりたい仕事を書いておくと、企業から「ウチの説明会に来ませんか?」とメールがくる仕組みです。

元々は専門的な経験がある中途採用が対象でしたが、最近は新卒学生にも普及してきました。自分の価値を見つけてもらえる、知らない業界・企業と出会える、選考スピードが早い、といったメリットがあります。ただし、自分がやりたいことが明確でないと、どの企業からも声がかからない、興味の低い会社ばかりから連絡がくる、ということも起こります。

142.採用のトレンド(3)アルムナイ採用

今回は「アルムナイ採用」、自社を一度退職した人(卒業生=アルムナイ)を採用する手法です。アルムナイ採用は、コンサルティング会社や一部のIT企業などでは、以前から一般的でした。私自身も、一度やめたコンサル会社に再び入った経験があります。

個人は、転職のとき、円満退社することで、その会社に戻れる可能性を残しておけます。また、元上司や同僚と良い関係を維持することは、将来の転職における「レファレンスチェック(推薦者コメント)」をもらうためにも重要です。各企業で、上司、同僚、部下のそれぞれのレベルで親しい人を1-2名もっておくことが、自らの「変身資産」になります。

141.採用のトレンド(2)リファーラル採用

今回は「リファーラル採用」、自社社員から、友人や知人を紹介してもらう手法です。リファーラルは「推薦、紹介」の意味です。規模が小さな企業では知人のツテで採用するのは、もともと一般的ですが、最近は紹介者に対し、金銭などのインセンティブを支払う制度をつくる企業が増えています。

私自身も外資系医療系企業のとき(約20年前)、この制度があり、知人を自社に紹介して20万円をもらったことがあります。企業としては採用コストが抑えられ、ミスマッチが減るメリットがあります。

今後、リファーラル採用は大幅に増加する見込みのため、企業は適切なインセンティブと採用プロセスを構築する必要があります。個人は自分のネットワークづくりが重要になります。

140.採用のトレンド(1)Uターン、Iターン

10月は人手不足時代に対応する採用トレンドについて、5回にわけてお送りします。今回は地方出身者が地元に戻る「Uターン」と都市部の人が地方で働く「Iターン」です。地方企業では、慢性的な人材不足から、UIターン人材の採用を積極化しています。

UターンやIターンに興味がある人には、各自治体の就職支援サイトへの登録をお勧めします。県や地域ごとのUIターンフェアやオンライン説明会などのイベントが探せます。コロナ禍以降はオンライン面接が主流になり、UIターン就転職が容易になりました。

企業側は、都市部のUIターン希望者に届く情報発信を工夫し、オンラインを主体の柔軟な選考プロセスを準備する必要があります。